Chapter 12 不思議猫 RicoChapter 12 不思議猫 Rico ツアー中、私達が宿泊していたリトリートセンターには数匹の猫ちゃんたちが住んでいました。 彼女(又は、彼)達は、リトリートセンターの広くて植物いっぱいの庭を闊歩し、のんびりとした快適な生活を送っているようでした。 その中のひとり(1匹)が彼女です。^^ 名前はRico(リコ)です。勝手に銘々しました。(5歳のすみれちゃんが名付けました) ちなみに、彼女がのんびりくつろいでいるのは、私が使っていたベッドの上です。 私達が到着して2日目の夜、彼女が私達の部屋のガラス張りのドアの前で、 「ニャン」と鳴きました。 ドアを開けると、彼女は部屋に入ってきました。 そして、何故か?私を気に入ってくれたらしく、ほとんどいつも私の側に来てくつろぐようになりました。(1日目は他の部屋のドアの前にいたそうですが) お気に入りの場所は、わたしのベッドの上・・^^; 彼女は何か用事があって部屋の外に出たいときは、「ニャン」と鳴きます。 ドアを開けると、外へ出ていきます。 もう飽きて帰ってこないのかな?と思っていると・・・ しばらくしてまた、ドアの外で「ニャン」と鳴くので、ドアを開けると、入ってきて、きちんとわたしのベッドの上にやってきます。^^ 夕方、用事を済ませて帰ってくると、車の音を聞きつけて茂みの中から走り出てきて、「おかえり~~~!!」と言わんばかりのお出迎え。そして、意気揚々と彼女が一番先頭になって部屋へ向かう・・・という感じでした。^^ ずっとずっと前から一緒に住んでいたみたいに、すっかり私になついてくれたのでした^^ 私は一度も猫を飼ったことがないのに・・(子供の頃は家に犬がいましたけれども・・) 短い間に、ここまで仲良くなれるとは・・・!! とても不思議でした・・!! 最後の日の夜中のこと・・ 彼女が「ニャン」と鳴くので、いつものようにドアを開けました。 だけど、彼女は出ていこうとしません・・。 「どうしたの?出ないの?」 出ていこうとしないので、ドアを閉めました。 また、しばらくしたら、「ニャン」・・でも出ていかない・・・。 これが数回続きました。 いつもと雰囲気がちょっと違っていました・・・。 「どうしたの?出たいんでしょ?」 駄々をこねて、部屋の中を逃げ回るRico・・・ まるで、眠たいのにうまく寝付けなくて、ぐずる小さな子供みたい・・ 「ちょっと!!帰ってきたらまた開けてあげるから!!行っといで!!」 つい、むきになって言ったら、彼女はすぅっと出ていきました。 「もう、帰ってこないかもしれないな・・・。明日はついにフライトだし、私ももう寝なきゃ・・」と思いながら横になって、かなり暫くたってから、 「ニャン」・・とまたもや鳴き声が・・・ ドアの外にRicoが戻って来ていました。 ドアを開けると、いつものように入ってきて、いつもの場所へ・・・ 君は夜中にどこに行ってたの?トイレ・・?^^; あとで思ったのですが、夜中のことだったので、一度外にでてしまったら、私達が寝入ってしまって、「ニャン」と鳴いても、ドアを開けてくれる人がいなくて部屋に入れないかも・・・??と彼女は不安に思っていたのかもしれません・・・。 とりあえず、一件落着・・・あとは寝るだけ・・・^^ 翌朝、私はカフルイ発6時58分の飛行機に乗る予定だったので、4時30分には起きて、最後の準備でバタバタしていました。 全ての準備を済ませ、スーツケースをドアの前に置いて、何とか完了!! 「Ricoちゃん。朝食食べてくるからね!!」と声をかけて部屋を出ました。 朝食を済ませて、いよいよ出発!!スーツケースを取りに部屋に戻ったときには、 Ricoの姿が見えませんでした・・・。 名前を呼んでも、出てきません・・・。 部屋の中にいるはずなのに・・・何処かに隠れてしまったようで出てきませんでした。 もう、時間がなかったので、部屋の中を探している余裕はありませんでした・・。 「Ricoちゃん。もういかなきゃならないから、行くからね!!また会おうね!!」と声をかけて部屋を後にしました。 本当は、最後にきちんとあいさつしたかったのですが・・・(;_;)(;_;)(;_;) それにしても、Ricoとの出逢いは本当に不思議でした。 そして、とても楽しかったです。^^ どうもありがとう!! また、会いたいなぁ・・・!! (Chapter 13) (Chapter 11) (Home) |